フードテックD2Cとしての「環境の日」 ~森林保全、プラスチック・CO2削減~

6月5日は何の日かご存知でしょうか?

 

答えは、「環境の日」です。

 

環境の日は、1972年6月5日にストックホルムで開催された「国連環境会議」を記念して定められたものです。この記念日は「事業者及び国民の間に広く環境の保全についての関心と理解を深めるとともに、積極的に環境の保全に関する活動を行う意欲を高める」ことを趣旨として設立された記念日です。

また、国連においても日本からの提案を受け同日を「世界環境デー」としています。

 

また、「マッスルデリ」を運営している株式会社Muscle Deliとしても、Value(提供価値)の一つとして「sustainable:人と地球の健康が続くよう、持続可能な活動をおこないます」と掲げています。日本全国に冷凍食品をお届けするというD2Cサービスとしての仕組み上、配送のためのダンボールや、食事を入れる容器を大量に製造しているという側面があるため、環境保全を意識した企業活動をおこなう責任があります。

 

そこで、フードテックD2Cブランドとして、いまどのように環境の保全について取り組んでいるかをご紹介したいと考えました。

 

みなさんのお手元に届く商品・サービスが、どのような想いでつくられているのかを少しでも知っていただけるきっかけになれば幸いです。

 

FSC森林認証の「ダンボール」

マッスルデリのダンボールの側面に、「木の画像と、FSCという文字のマーク」が入っているものがあることにお気づきでしょうか?

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マッスルデリで使用しているダンボールの展開図

この木を模したマークは「FSC認証マーク」といいます。

 

FSC認証マークは、適切に管理された森林や、その森林から切り出された木材の適切な加工・流通を証明する国際的な認証制度です。

 

ダンボール自体、100%リサイクル可能な環境に優しい包装材ですが、この認証により、そのダンボール製品が「持続可能な森林資源の保全にも貢献すること」が、第三者機関により認められた証明となります。

 

この認証マークは、生産、加工、流通管理に関わる全ての企業が認証を取得していなければ製品に表示することはできません。ダンボールの場合、ダンボール箱に加工するダンボール工場はもちろんのこと、その原材料となる原紙を製造する製紙工場での取得が必須です。

 

このように広い範囲に渡る取り組みがあって初めて取得できる認証マークのため、取得のハードルも高く、一定の製造規模でなければ実現できないものもあります。

 

お届けしているダンボールについても、まだすべての流通網で対応ができていないのが現状ですが、まずは出来るところから一歩一歩取り組みを進めています。

 

「弁当容器」における環境保全への取り組み

また、みなさんにお召し上がりいただいているお弁当の容器についても、環境に配慮した取り組みがあります。

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パッケージ

今年2022年4月に「プラスチック資源循環促進法」が施行されたのは記憶に新しいと思います。これは「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」の略称で、製品の設計から廃棄物の処理まで、プラスチックの商流全てにおける資源の循環等の取り組みを促進するための法律です。

 

プラスチックは私たちの生活に欠かせない化学製品の一つですが、近年このプラスチックの廃棄による海洋汚染が問題となっています。2015年のパリ協定以降、世界共通の課題となっている気候変動問題等への対応を契機として、国内におけるプラスチックの資源循環の更なる促進が重要視されています。

 

また、それだけではなく、プラスチックはゴミとして処理する際に二酸化炭素(CO2)を排出します。そして、CO2は地球温暖化に及ぼす影響がもっとも大きな温室効果ガス、と言われています。将来、地球の気温はさらに上昇すると予想され、水、生態系、食糧、沿岸域、健康などでより深刻な影響が生じると考えられています。

 

 

プラスチック削減、CO2削減への「対応マーク」表示

こうした背景を受け、マッスルデリでもプラスチック削減やCO2削減の取り組みを行ってきました。

 

そして、この度そうした対応をできている商品パッケージを対象に、新たに下記の弊社オリジナルのCO2削減およびプラスチック削減の対応マークを印字することにしました。(本決定前に製造を終えた商品もありますので、対応済みのものでもマーク印字がないものがあります。ご了承ください。)

 

プラスチック削減対応の大きな一歩として、容器トレーを製造する際に使用されるプラスチック原材料を削減することに成功したのです。

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CO2削減、プラスチック削減マーク(弊社オリジナル)

しかし、実は単純に使用する量を下げるだけでは容器の強度が弱くなってしまいます。ここに大きな課題がありました。

 

マッスルデリの食事は冷凍状態から電子レンジで温めるため、一気に-20℃から100℃近い温度に変化するという過酷な環境を経ます。また、工場、物流センター、ご自宅までの移動も発生するため強い耐久性が求められます。

 

そのため、削減したプラスチック原材料の部分を、鉱石由来の原材料で置き換えることで、強度を担保しつつプラスチック原材料の使用量を削減しています。

 

この割合を決めるにあたっては、試作段階から何度も配送テストを繰り返し、安全な強度を担保できる配合を、容器メーカーさん、製造工場さんと協力のもと決定しました。

 

この取り組みによって、プラスチック素材100%で製造した時と比較して、年間で約4,000トンのプラスチック原料を削減。CO2換算では、約1万2000トン以上の削減効果を実現しました。

 

今後もマッスルデリでは、製造するすべての商品にこうした対応マークをつけ、よりプラスチック削減とCO2削減に貢献できるよう、日々改良に取り組んでいきます。

 

みなさんに安心して継続的にご利用いただける企業・サービスとして、一緒に成長できればと考えています。